2017年09月24日

【平成29年大相撲秋場所・千秋楽速報】「全身全霊」、日馬富士が豪栄道に2連勝で、9度目の優勝!・・・「豪栄道コール」に負けない「日馬富士コール」・・・21歳の力真の引退についても一言・・・

今日はねえ、何と言っても、3敗の
豪栄道と4敗の日馬富士の対戦、
これに尽きます。

結びの本割の一番からまずは振り
返ってみましょう。

立ち合い、日馬富士は低い体勢で
当たっては、すぐに右の前みつを
取りました。

昨日の当ブログで、私は「豪栄道が
勝つとしたら、日馬富士よりも低い
体勢で、前みつを取ることだ」と
指摘しました。

豪栄道が取るべき相撲を日馬富士が
取った。

これでは、豪栄道に勝ち目はあり
ません。

右の前みつを取った日馬富士は、
すぐに左の前みつも取りました。

豪栄道は、得意の右を差そうと
して差せず、抜いて抱えに行き
ましたが、そこで一気に日馬富士
に寄られてしまった。

日馬富士、完勝です。

これで、11勝4敗で両者は並び
ました。

優勝決定戦。

私は、うれしくなりましたねえ。

なんぼ、11勝4敗同士とはいえ、
「優勝決定戦」という響きには、
子供の頃からそうですが、なん
でしょう、震えるものがある。

大相撲は一年に6場所ありますが、
優勝決定戦が行われることは、
実はそう多くはありません。

この優勝決定戦が行われる前、
支度部屋で日馬富士が同部屋の
照強を相手に立ち合いを確かめる
支度をしていたことは、興味深い。

後で聞いたら日馬富士が照強を
指名していたことが分かりました。

この準備。

豪栄道は、背丈はそんなにある
力士ではありません。

だからこそ、同じような背丈の
照強を呼んだということか。

一方の豪栄道は、支度部屋でその
ような気配はなかった。

この時点で、もう結果はなんとなく
見えていましたね。

さて、優勝決定戦です。

立ち合い、日馬富士は、照強相手に
支度部屋で見せたような鋭い、低い
立ち合いから、圧力をかけて右を
差しに行きました。

豪栄道は、後手後手に回ってしまい
ましたねえ。

たまらず、引いてしまった。

この時点で、アウト。

あっという間に日馬富士が豪栄道を
寄り切り、この瞬間、日馬富士の
7場所ぶり9度目の優勝が決まり
ました。

まずは、久々の優勝を飾った横綱
には「おめでとうございます!」
ですなあ。

なにより、今場所は初めての一人
横綱の場所でねえ、これまでにない
プレッシャーを感じていたと、素人
ながらに私でさえ思います。

しかも、序盤で3連敗。

一時はトップを走り続けた豪栄道
から3差が付いた。

正直、私は昨日まで日馬富士が優勝
できるとは思っていませんでした。

今回の優勝、本人からすれば、これ
までの8度の優勝と比べても、感慨
深いものがあるんじゃないですか。

私が今日の大相撲中継を見ていて、
「おやっ?」と思ったのは、優勝
決定戦で、「豪栄道コール」が周囲
から起こったかと思ったら、負けじと
「日馬富士コール」が起こったこと
です。

私はうれしかったですね。

正直、私も心情的には日馬富士を
応援していました。

やっぱりねえ、一人横綱の重圧と
いうのは、我々には決して分から
ないことですから。

相当、大変だったと思います。

その「大変さ」が、国技館に来て
いた一定の相撲ファンにも分かち
合えていたというのが、一相撲
ファンとして、私はうれしかった。

国技館に来た相撲ファンの良識に
私は感謝したいですね。

お客さんもよく分かっていました。

これは、「日本人だから」とか、
「モンゴル人だから」という問題を
超えたものです。

「横綱とは大変なものだ」という
ことは、国に関係のないこと。

日馬富士の苦労を分かっていたから
こそ、珍しい「日馬富士コール」が
起こったことこそ、特筆すべき出来事
だったと言っていいでしょう。

優勝インタビューでは、アナウンサー
から「決定戦の前に、照強をなぜ相手に
指名したのか」と聞かれた日馬富士は、
「照強をテレビに映してあげたかった」
とユーモアを交えて答えました。

なんという、懐の深さ!

以前と同様、優勝インタビューでは
「全身全霊」という言葉を発した
日馬富士。

私も見直しましたよ。

円熟期に入りましたなあ。

あと1回、優勝回数を10回に伸ばせば、
「名横綱」の域にも達してきます。

私がかつて思った以上に、この横綱は
なかなかに味わい深いものを感じさせて
くれますよ。

日馬富士の久々の優勝を見させて
もらって、今夜はうまい酒を飲んで
います、私も。

一方の豪栄道についても少し触れて
おきましょうか、最後に。

負けて悔しいでしょうが、「地位の差」
ですから、仕方がないとも言えます。

十三日目までは、休場者が相次ぐ中
で、「協会の看板」の一人として、優勝
争いを牽引してきたのですから、それ
だけでも大いに評価していいと思います。

ですが、終盤、平幕に連敗したのは、
今後、横綱を目指す上で、豪栄道が
猛省すべき点でしょう。

でもねえ、相撲ファンは今場所の
豪栄道には感謝しなきゃ。

3横綱、2大関が休場した中でねえ、
最後まで優勝争いの先頭に立って
頑張ってきたのですから。

横綱に負けたのであれば、誰も
責めやしません。

むしろ、今場所の優勝争いの経験
を来場所以降に生かしてもらいたい
ですね。

まずは、「型」を作ることです。

張り差しはやめて、愚直に前みつを
取る相撲に特化すべきですよ、豪栄道
はね。

明日以降、【総括】を例によって、
二回に分けて行いたいと思いますが、
今日の新聞に載っていた、元十両で
現在幕下の21歳、力真が引退した
ことについて、最後に一言述べて
おきましょう。

個人的には衝撃的な引退でした。

力真については、名前くらいしか
知りませんでしたが、膝を痛め、
手術をして、「治る見込みがない」
からと言って、即引退・・・。

今場所の休場力士の急増にも関連
する、相撲協会にとっては憂慮
すべき事態が幕下で起こってしまった。

膝をやられると、「先がない」と
いうことを、図らずも力真の引退が
証明してしまった感があります。

暗雲です、はっきり言って。

遠藤にしても、照ノ富士にしても
そうですが、膝をやられると、力真
のように早く相撲界に見切りを付ける
可能性が出てきたということですよ。

今場所休場した宇良だってそう。

「体重制限」を設ける時かもしれません。

体重に制限がないからこそ、大相撲は
繁栄してきたという歴史があります。

ですが、ここまでケガ人が続出し、
膝をやられると、21歳の若手力士に
まで角界に見切りを付けられると・・・。

一大事です。

相撲協会の今後の対応が注目される
ところです。

・・・最後はちょっと、苦言を呈する
ような形になってしまいましたが、
今場所の力士のみなさんの頑張りの
おかげで、当ブログを15日間続ける
ことができました。

相撲協会も含め、感謝すると共に、
読者のみなさんにも日々お付き合い
頂き、誠にありがとうございました!

明日以降、【総括】を二回に分けて
お届けしたいと思います。

こちらもどうぞ、ご期待下さい!


*今日は、日馬富士に尽きます。↓








posted by あらやまはじめ at 20:46| 神奈川 ☁| Comment(2) | 日馬富士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
日馬富士はすばらしかったです。
この15日間、彼の生き様を見たのでした。
場所前からの肘の怪我、4人いるはずが一人横綱、魔の3日目(行司は基準を統一してよ)と連敗、そして横審の懇願。
どれだけ大変だったか。
それでも、出続けました。なんと強い人だろうと思いました。
最後の快進撃は、さすがチャンスを逃すはずのない日馬富士でした。
かっこよかったなあ。
大勝ちしての優勝とは別の、深い物語のある優勝でした。
Posted by hima at 2017年10月21日 00:19
40年大相撲を見てきて、力真を知らないとはね
Posted by 服部桜 at 2017年11月03日 20:33
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